-towani-
「おっおはようございます///」
「………。」
高野くんに勇気出して挨拶してみたけど、
迷惑だったかな??
馴々しかったかな??
高野くんの返事が無くて怖い。
「おはよう!!
立花が挨拶したからビックリした
あと敬語、無しな」
「あっはい///」
「なってんぞ」
久野くんと高野くんと椿木さんは、
幼なじみでみんな優しい。
「そーいえば昨日涼見たよ」
「あー昨日は久々に休み取れたんだって」
「へー今日茜ん家行こうかな」
「やめてくれ」
だからあたしが知らない人の名前が
出る事も多い。
「あぁ涼ってのは俺の兄貴な」
起きた久野くんが、
あたしを見て言った。
「お兄さんいたんですね。」
「俺は次男で男4人に女2人」
「!!??」
「多いよなぁー」
「兄貴も就職して給料もらってんだけど、
人数多いしまだ小さいのもいるから
バイトできる俺が頑張ってんの」
「凄いですね!!」
「妹の受験料もあるし、
弟の修学旅行は来年だし
忙しいんだよな」
久野くんは予想以上に多忙だった。
今は目の下にクマができてるけど、
忙しいのに久野くんの笑顔は健在で、
久野くんがとても偉大な人に見えた。
「今日は席替えするぞー」
先生は紙袋を持って席順にくじを引かせた。
あたしは14番だった。