-towani-
「大丈夫かぁ~??」
「ぁ、はぃ…///」
は、恥かしい///
「大丈夫か?
怪我してない??」
「あ、はぃ…」
「んじゃ行くか
あいつらが待ってる」
「??」
「弟達、騒がしいからな」
久野くんはニカッと笑った。
冷蔵庫から野菜とかを持って外に出た。
「何それ」
「あ、お肉買ってて…」
「そっかじゃぁ持ってくか」
鍵をかけて外に出ると、
この前見た久野くんの自転車があった。
「乗って」
「えっ!?」
「時間遅くなっちゃったからさ、
チャリの後ろ乗って」
「それっていけないことじゃぁ」
「いーからっ」
「っっ!!」
あたしが持っていた鞄を
自転車の籠の中に入れて
普通に走り出した。
「わっわっ;;」
「どこでもいいから持ってて」
どこでもいいって言われて困ったけど
自転車の座る所の裏を掴んだ。
ふんわりと香る久野くんの匂いがして、
何だか心地よかった。