-towani-
奥の部屋には高野くんと椿木さんもいた。
「ん、立花来たぞ」
「あ、本当だ」
「あの…あたしもお肉買ってきて…」
キッチンにはお肉とか野菜とか
いっぱいあって持ってきた事を後悔した。
「あーよかったのにぃ」
「ごめんなさぃ…」
「別にいいよー先こっち使っちゃお」
椿木さんは本当に優しい人です。
高野くん達の親も来てるみたいで、
昼間なのに久野くんのお兄さんを
酒飲みの会に誘っている。
「もぅ飲める歳だろ?
疲れを取ろうじゃないか」
ニコニコしながら誘っている……。
「なぁ愛花ぁ肉まだぁ??」
「まぁーだ!!」
「あのっお手伝いは……」
「いいよいいよ!!」
「でた!! 怜依のいい子ちゃん!!」
「うるさいなぁ尭!!」
「事実だろー♪」
「わー優くんが泣いちゃったぁ!!」
「涼なんとかしろよ!!」
「俺今手ぇ離せねぇだろ!!」
「怜依!!」
「だって尭がぁ!!」
「後でシバいとくから!!」
「絶対だからね!!」
「はいはい!!」
――――だ、大家族だ……。