-towani-
文化祭
茜と初めて話したのは、
高校1年の11月
高校生になって初めての文化祭
の準備の時だった。
夏までにはもぅ友達のグループって物は
完成されていて、
あたしはとぅてい入れる人間ではなかった。
友達はいない。
それが当たり前になっている。
寂しいとかも忘れた。
声もかけないし、
声もかけられない。
そんな関係だった。
クラスの人が、
あたしのフルネームを知っている
自信すらも無かった。
あたしは存在感無いし、
ってか悪い方にあるのかもしれない。
あたしはあたしで、
このクラスでの『ポジション』
って物が分からなかった。
好かれないし、
嫌われないし、
そんな感じ。
でもこの頃は忙しくて、
あたしに構ってる暇なんて、
無いに等しかった。