消えたい
第二十一章『過ぎ去る時』
 
あの日から一週間が経った

私は部屋にこもった

全ての窓を閉じ
全ての鍵を固くしめ
全てのものを拒絶した

何も食べていない
何も飲んでいない

睡眠すらとっていなかった


弱っていくのが
自分でも分かった


鏡に映る私は
まるで他人のようで

鏡を伏せた
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