消えたい
第二十二章『手を伸ばして』
 
私の足は今
学校に向かっている

右…左…

一歩ずつ
確実に進んで行く

いつぶりの学校だろうか

決して楽しいものではないけれど
行かなくてはいけない気がして

今頃
私の居場所があるなんて思っていない
なくて当たり前

でも、大丈夫

由妃が笑ってくれるなら

笑っていてくれるなら

私は大丈夫
 
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