消えたい

「れいさんあなた自殺しようとしたの?」


思いがけない言葉だった


自殺なんて

最近考えてなかったのに


「ち…がう」


「じゃぁ何で手首が切れてるんだ?」



もう

答える気力がなかった


私は


病室を飛び出した


誰も止めないように

速く

速く




家に帰ると



母が居た

 
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