消えたい

足に力が入らない

手が震える


体が覚えている


恐怖を



「…久しぶりね、れい」


ビクッ


声を聞くだけで


逃げ出したくなる



「あなた変わらないのね。今でも私を見て怯えている」



黙って

それ以上話さないで

どこかに行って

早く

早く
 
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