ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』

タイチは先生に怒られるのが嫌だからなのか、噂のマネージャーの女の子に彼氏がいたことがわかって興味が失せたのか、しつこく高校に俺を誘うこともなくなった。


ま、多分後者だと思うけどね・・・



そして、俺達は大学2年の夏を迎えた。



「今度さ、高校生がこの大学見学したい、って希望あるんだけど、頼むからさ~、お前も手伝ってよ」


なんてタイチがタオルで汗を拭きながら俺に言った。


「あぁ・・・いいけど・・・・」


「まじ?助かった~~。じゃ、早速明日の午後よろしくな!」


「え?そんな急なの?」


「あっちもさ、テスト始まるからその時間しかないらしいんだ」


「ふーん・・・・何人?」


「男は一人」


「男は?」


タイチはあまり興味がなさそうにバッシュの紐をほどきながら話を続けた。





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