ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』
「トモ、っていう・・・・ほら、お前も前言ってたじゃん。1年生にセンスのいい奴いるって」
「あぁ・・・・」
そういえば、春に見に行った時に、ダントツ背の高い男がいたっけ。
確か1年生のリーダー。
人懐っこい笑顔が印象的だった。
「そいつと、そいつの彼女。その子がマネージャーの一人なんだってさ」
「ふ~ん・・・」
不意に、あの渡り廊下で見た彼女のことを思い出した。
どっちの子かな。
あの髪の長い美人か・・・・確か、「シオ」と呼ばれてた子か。
「シオ」って・・・・苗字かな。
塩川?塩田?
「・・・修也?何ボーっとしてんだよ」
「あ、あぁ。ごめん」
「どーせ、サオリのことだろ?お前ら最近仲いいじゃん。付き合ってんの?」
「あ?」
サオリ?
マネージャーの?
「ないよ。全くない」