ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』

「やべっ」


監督室で話が長引いちまった。



時計を見ると、タイチに言われてた約束の時間は5分ほどすぎている。



「悪いッ。遅れた」


そうやって部室のドアを開けると、そこにはもうタイチの姿はなくて。


「あ、修也。タイチなら高校生連れて体育館行ったぞ。来たらそう言ってくれ、って」


「サンキュー」


お礼もそこそこに体育館へと向かう。


まだ、練習には時間はあるはずだけど・・・大学のキャンパスを紹介するつもりなんだろうか。


はぁはぁ・・・・。



扉は・・・・開いてる。


「タイチ?」


ボンボン、とボールの転がる音がして、俺は何気なしにその中を覗いた。


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