ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』
胸元のネクタイと揺れるスカートは、俺の母校の制服だ。
「すみません。つい・・・・」
そう言って頭を軽く下げたその姿に・・・
「もしかして、渡り廊下の?」
なんて口走ってしまった。
「?」
彼女は首をかしげていたけど・・・・
さらさらの薄茶色の髪の毛がかかる白い頬は、桜色に上気していて、唇のピンク色と同じだ。
黒目が大きい瞳はくりっと丸くて、長いまつげが影をつくっている。
「もしかして、バスケ部の方、ですか?」
思わず見とれていたことにきがついて、急に恥ずかしくなる。
「あ、うん。ま、一応」
「一応?・・・くすくす」
まるで鳥が鳴くような軽い笑い声。
やばい。
なんだ、この汗。
彼女を見ると苦しいのに、それでもずっと見ていたいなんて。
なんだ?
俺、相当やばくなってきた?