ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』
「おー、ここにいた。おーい、修也ー」
はっ、とようやく体が自由になる。
「修也さん!お久しぶりです!!」
タイチにうながされて、トモが俺に頭を下げると、彼女は少し後ろに下がってすこし表情をこわばらせた。
もしかして・・・・緊張してんのか?
「修也さんですか?うわ~~!超嬉しいです。噂どおり・・・・かっこいい・・・」
トモの隣に立っている同じ制服を着た女の子が俺を見上げた。
あ、この子は・・・。
髪の長い美人。
「一回会ってるよね」
ごめん。本当は彼女の反応が見たくてそういったんだ。
バカタイチが「いきなりナンパすんな」なんて後ろから頭をはたくからさ、なかなかキミを見ることが出来なかったんだけど。