ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』
3rd.story
「え?」
驚いた表情の俺にタイチはうんうん、と頷く。
「だから、彼氏もちなのは凛ちゃんの方。あ、ちなみにその彼氏っていうのがこの前のトモね。で、汐ちゃんは今フリーなんだってさ」
マジ?
やばい。
顔が緩む。
それを知られたくなくてわざと愛想のない返事で「ふーん」なんて返したのに、タイチがそんな俺の変化を見逃すはずもなく。
「修也?どうした?・・・・・って、お前顔赤いぞ?」
「べ、別に・・・」
「もしかして・・・・もしかして、なの?マジ?」
「うるせーよ、お前」
照れる俺の髪の毛をがしがしっとかき回してタイチは嬉しそうに笑った。
この年になってなんか・・・すげー照れくさいんだけど。
「ようやくホモ疑惑解消だな・・・・うん」
は?
「俺が相手なんだ、って疑われてさ、女の子に変に構えられてたんだよね。これで存分に遊べるぞ~~~っ!よしっ」
ハ、ハハハ・・・・
そういうことか。