ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』
・・・だから、アメリカに挑戦してみようと、思ったのかな。
上を、というより、自分の好きなバスケットボールというスポーツをもっともっと知りたくなったんだ。
そういえば、汐とはほとんどバスケの話題で盛り上がってた。
汐の憧れの選手の話をしたときなんかは、ほんの少し悔しかったけどね。
汐には俺だけを見てて欲しい、なんて思っちゃったんだ。
そうして、どんどん汐に惹かれてく自分を、俺は逆にバスケに専念することで発散してたのかもしれない。
「修也。アメリカ挑戦してみないか」
そうやって監督に言われたときには、今までぼんやりしていた、これからの俺の矢印が示されたような気がしたんだ。