ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』

・・・・・・・

「修也。飲みすぎ。お前アメリカほとんど内定なんだろ?」



タイチが俺のコップをとりあげて諭すように肩をたたいた。



こいつにだけは、諭されたくねぇんだけど・・・・。



「せっかくさ。内定おめでとう会してんのに・・・・」


「ありがとう、って言ってるだろ?」


「・・・・はぁ~~・・・おめでとう、って全然そんな感じじゃねぇじゃん。どう見ても、やけ酒」


・・・・うっせー・・・


「アメリカの金髪美女は、どうだった?なんて・・・聞ける雰囲気でもないよな」


「ハハハ・・・わかってんだったら、聞くなよ」


「・・・その分だったら、まだ・・・引きずってんだろ?」


「・・・・・」


そうだよ。そんな簡単に忘れられるもんじゃない。


今回アメリカ行きが決まったなら、すぐに向こうに行きたいくらいだ。


こっちで・・・・凱の横にいる汐を見るのは、ちょっときつすぎる。


ってか、見たくない。


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