ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』
「お代わり」
「修也。いい加減にしろ」
「ほっとけよ」
バーのカウンターを見る俺に、聞こえたタイチの言葉。
「汐ちゃん、大変な時なのに・・・」
は?
「汐、って?」
「あ、いや・・・・なんでも、ない」
明らかに戸惑ってるタイチのシャツの胸元をつかむと、タイチはその腕を振り払った。
「今、汐が、って・・・・なんか・・・なんか、あったのか?」
「あぁ・・・・うん」
タイチは俺の代わりに今、臨時コーチとして高校に行ってる。
そのタイチが聞いた話・・・。
それは・・・・
凱が起こした暴力事件。
その原因は汐。
汐が、同じ高校の生徒に襲われそうになった。
それを助けるために、凱がその相手の男子生徒に重傷をおわせた、ということで・・・