ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』


「おかしいじゃないですか。堂島は被害者です。なんでいつの間にか処分の対象になってるんですか?」


「その・・・・もう実は決まってることなんだよ。明日本人を呼ぶつもりだから・・・私からはそれしかいえない。ほら・・・君も今が大事な時なんだ。早く帰りなさい」


「教頭先生・・・っ!」


「しかも、ほら・・・君が出てくると、余計に話がこじれる場合もあるから、今日君がここに来たということは校長には伏せておくから」


「教頭先生っ!」


教頭は、カバンを手にそそくさと職員室を後にしようとした。


その時に振り向かないまま、小さくつぶやいた言葉が耳に残った。


「もう、明日のことは私にはなんとも言えないけど・・・・もしかしたら、校長を説得させる方法はほかにあるのかもしれないね・・・・じゃ」


他の方法?


直接的に来てもダメで・・・他の方法・・・。


これはきっとヒントだ。


何かの意味が隠されてる。


よく考えろ・・・


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