ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』
「中学生だ~かわいい~~~!」
「タイチ、お前ロリコンかよ」
「なんだよ、それやばくね」
相変わらず軽いタイチにそんな言葉を言った俺の視線が固まる。
訂正。
俺が・・・やばいかもしれない。
ね、一目ぼれ。って信じる?
「一目ぼれなんです。付き合ってください」
そんなうそ臭い言葉、正直おれは軽蔑してた。
でも、ごめん。
今その子達に謝りたい気分。
相手が中学生かも、とか。
いやいや俺は高校3年で、どんだけ年が開いてんだよ、とか。
そういうのなんて全然ふっとんじゃって・・・。
「あ、あの子具合わるそ」
隣でタイチがつぶやくのさえ、腹が立ってくるんだ。
俺以外の男がキミをみるのさえ、嫌なんだ、って言ったら。
やっぱり俺はどう考えても、気持ちの悪いロリコン男に決定だろ。