ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』
「修ちゃん、お花かざってくるね」
「あぁ、ありがとう・・・」
パタパタと病室を出て行く彼女の背中を見送っていると、ベッドの脇で雑誌を読みながらタイチがつぶやいた。
「毎日、来てんの?」
「・・・うん」
「お前の・・・・足のこと知ってるから?」
ジクジクと足の傷が痛み出す。
「汐には・・・・この先も言うつもりはない。お前も・・・絶対に言うな」
「この先ずっと、って・・・・・・」
「汐は、きっと凱と一緒にアメリカに行くことになると思うから・・・・だからその時まで・・・・」
「修也・・・・お前・・・・」