ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』
タイチは、うつむいた俺の頭をとんとんと叩いて、
「……修也…、気持ちはわからないでもないけど…それって今の汐ちゃんを信じてない、ってことにならない?」
「……」
「お前は、一体どこに向かってんの?……どうなりたいの?」
タイチの言葉がいちいち胸に突き刺さって、体の中でどろどろと溶け、俺の心を浮き上がらせる。
それは俺自身の良心だ。
汐を縛り付ける俺への唯一の良心の言葉。
俺は…俺達は過去をみないで、未来さえ封じ込めていた。