ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』
耳にあてた携帯をその腕と共にだらりと下に下げると、俺はふらふらと濡れたベンチに腰掛けた。
上を見上げると、必死で空に光る一番星を探そうとするけど、
「あるわけ、ないか・・・・」
雨で曇った空の中、それでも一瞬だけ、星が光ったような気がしたんだ。
「見っけ・・・・」
それは俺自身の涙だったのかどうかはわからないけど、
確かに・・・・見たような気がしたんだ。
汐。
幸せになって。
それだけが、俺の望みです。