ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』

開いている扉から、顔を出すと、みんな汗を流しながらシュート練習をしているところだった。


「あ、修也さん!」


俺に気がついた後輩達が取り囲んでくれるのは、やっぱり嬉しい。


ついつい先輩面して気がついたことを言ってみる。


「あしたっ!!」


高校生のお礼はやっぱ勢いがあるなぁ、感心、感心。


なんて。


と、そうだ。


「先生は、まだ来てないの?」


ちょっと聞きたいことがあるんだった。


先生の場所をかわいい後輩達に聞いてから体育館を一旦後にする。


渡り廊下を通ると、水道のところで、女の子が2人手を洗ってるのを見て、何の気なしに声をかけた。


「すみません。バスケ部の顧問の先生、ってこちら通られま、した・・・・?」


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