最強☆マイヒーロー
☆2章☆幸せな毎日
「黒霧、お前に用があるみたいだぞ」
あれから、すぐに私達は教室に戻った
そして、それを見計らったように、坂之上さんが教室に来た
「あ?俺?」
黒霧は訝しがりながらも、教室の出入口の近くにいる坂之上さんに近寄る
ここからじゃ遠すぎて、二人の話は聞こえない
「蒼、今日はあの日だってこと、忘れてねぇだろうな…?」
ふいに、朱后君が蒼に話しかける
「ハッ!忘れるわけねぇよ」
あの日…?
今日、なんかあるの…?
私が不安に思っていることが分かったのか、
「心配すんな…かすり傷一つも負わねぇで帰ってくるから」
かすり傷って……
「…喧嘩するの?」