最強☆マイヒーロー
「あんなとこで何してんだろ?」
琥珀が首を傾げながら聞いた
蘭河君は、何かをするってわけでもなく、ただボーっとコンビニの前に立っている
「友達、待ってるんじゃないの?」
私のその言葉に、琥珀は目を真ん丸にした
「え?!蘭河黒霧って、友達いんの!?」
………ひどくない?
「いるでしょ……さすがに…」
いくら蘭河君が怖くて、無愛想で、嫌な人でも、さすがに一人くらいはいるでしょ……
え?私の方がひどい事言ってるって?
………気のせいじゃないかな??
「へぇ~…物好きな人もいるもんだねぇ…どんな人なんだろ………」
てか、本当に待ち合わせなのかどうか分かんないんだけどね……
「蘭河君はいいから、早く帰ろ~?」
私が歩きだそうとすると、後ろから肩を強く掴まれた
「?!」