最強☆マイヒーロー
またもや、切ない顔を見せる琥珀に、何故かイラッときた
「琥珀……」
翠ちゃんも、心配そうに見ている
何なんだよ…
「…おいっ!!」
俯いてしまった琥珀の顎を優しく掴み、俺の方を向かせる
「…俺の前で、んな顔すんな
……ムカツク」
そう言い捨てて、俺は琥珀の顎を離すと自分の席に戻る
途端に、黒霧が寄ってきた
「…どうした?何かあったか?」
「別に
てか、朱后は?」
話題を変えたくて、さっきからいない朱后の場所を聞く
「屋上じゃね?」
屋上か……
「俺らも行こうぜ」
俺は、黒霧の腕を掴み、屋上に向かう
気晴らしだ