最強☆マイヒーロー
屋上に着くまで、無言の俺に、黒霧は何も聞いてこなかった
――バンッ
屋上のドアを勢いよく開け、朱后の姿を探す
「ん?
よぉ!!」
声のする方を向くと、いつもの定位置に朱后は寝転んでいた
朱后の顔を見た瞬間、なんかよく分からないものが沸々と沸き上がってきた
「あ゙ぁ゙~!!!
クソッ!
なんなんだよ、アホーー!!!」
いきなり叫びだした俺に、朱后と黒霧は目を丸くした
「ど、どした?」
「ビビった……」
そんな二人の声は聞こえておらず、俺の頭を支配するのは、さっきの出来事
なんであんなことしたんだろ……
するつもりなんか無かったのに……
そんな顔すんなって言っても、ムリだよな
あ゙ー!
ほんと何してんだよ、俺!!!