最強☆マイヒーロー
「……………」
「翠!!」
俯いていると、愛しい人の声が聞こえた
「しゅ…こう…」
思わず顔をあげると、女の子と腕を組んだままの朱后が、目の前にいた
「…っ!!」
見たくない……
琥珀は、私の表情を見て、
「翠、教室帰ろ」
と、私の腕をとった
「え……」
朱后は、目を丸くして驚いている
「朱后君が、そんな人だとは思わなかったよ…」
菫は、朱后を思いっきり睨んで、そう言った
私は、琥珀に腕をひかれながら、一回だけ朱后の方に振り向いた
「ちょっ……」
「新崎君、あの子誰ぇ??」
「お前には関係ない」
なんで、言わないの?
あいつは俺の女だって、言ってよ……