最強☆マイヒーロー
「…じゃあ、逆に聞くけど、何でお前にそれを言わなきゃいけない?
関係ねぇやつは、引っ込んでろ」
何か、企んでる……
こいつと、翠を一緒にしてはいけない、そんな本能的な思いから、そんな言葉を発していた
「…………」
そのまま黙ってしまった石森を置いて、俺は屋上に向かう
…―――バンッ
風が、俺と翠の髪を揺らす
俺は、パッと翠の腕を離し、俺と向き合わせる
「…石森に、近づくな」
翠の目をじっと見て、そう言うと、翠の目にはじわじわと、涙が出てきた
「なんで…?
石森くんはいい人だよ……
…それに、今まで放っておいてたじゃん…
石森くんの言う通り、今更なんだよ…
もう、放っといて!」