最強☆マイヒーロー
翠は涙も拭かずにそう言って、屋上から飛び出した
「クソッ…」
なんで、もっと早くに気がつかなかったんだ……
翠にとって、石森は、友達に近い存在になってる
…どうすればいいんだ……?
俺は、屋上の真ん中に、呆然と立っていた
しばらくして、屋上のドアが開く音がした
「石森……」
石森は、余裕の笑みで俺に一歩一歩近づいてくる
「…こんな風に、ふたりっきりで話すのは……初めてだよね?」
何を言い出すかと思えば……
「だからどうした
お前、翠に何をするつもりだ」
キッと睨みながらそう言うと、石森は笑顔を崩さずに、こう言った