最強☆マイヒーロー
「……琥珀、帰ろぉ?」
特に大きな出来事もなく、放課後になった
「ごめん、ちょっとトイレ行ってくる」
「あ、うん…」
教室には、私と、澤岸君と、蘭河君と、新崎君しかいない…
「なぁ、翠ちゃん…」
「何?澤岸君」
澤岸君は、チラッと新崎君達を見て、
「澤岸君じゃなくて、蒼って呼んで」
と言った
「え……」
「駄目……か?」
いや、別にいいんだけど……
「なんで?」
別に、澤岸君でもいいじゃん
「俺ら、もう友達だろ?朱后の事もさ、新崎君じゃなくて、名前で呼んでやれよ」
友達……
「分かった……蒼と……朱后…君」
それを聞いた朱后君は、ムッとした表情で
「蒼は蒼なのに、俺は朱后君かよ…」
と言った
「ぅっ……ごめんなさい…」