最強☆マイヒーロー
なんか、大切な事だったんだよね……
私が、必死に思い出そうとしていると、朱后君が静かに口を開いた
「…翠は覚えてないだろうけど、俺達は前、会った事がある」
「え…?」
朱后君…と?
「…三年前、公園で」
三年前……お兄ちゃんが死んだ頃…
「ちょっと待って」
琥珀が澄んだ声でそう言った
いつの間にか、黒霧の手当ては終わっていて、皆朱后君の話を聞いていた
「何が言いたいの…?
くだらない事だったら、三年前の話はやめて」
琥珀…私に、お兄ちゃんの事、思い出させないようにしたいんだね……?
優しいよ…琥珀は…
「大丈夫…どっちにしろ、朱后君には言うつもりだから…」
私がそう言うと、琥珀は納得してなさそうな顔してたけど、黙ってくれた