愛誓 ~アイチカ~


誓とは高校で初めて出会った。


クラスは違ったけど、誓から話しかけてきたことが始まりで、今では下の名前で呼び合ってるくらい。




「……あんさ…」






誓はそう言うと、俯いて黙ってしまった。





なんとなくあたしは言葉を発しちゃいけない気がした。


だからあたしは何も言わずに、誓が口を開くのを待った。





沈黙が続く中、あたしはこの空気が異様に安心できた。



それは、大好きな誓と一緒にいるからかも知れない。






そしてしばらくした時。

誓はついに口を開いた。




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