俺様甘甘王子様
目の前にいるのは…イケメン分類のヤツ。って…授業遅れたら、罰がッ!!!
あたしは床にちらばってる道具を拾い上げ、立ち上がった。
『おい…どこ行く気だよ?』
「何よ?授業受けに行く気だけど?」
『てめぇ、自分からぶつかっておいて、謝まんねぇの?』
「はぁ?アンタがぶつかってきたんでしょ?」
『何言っちゃってるの?キミ…』
「アンタこそ…ココが悪いのかしら?」
あたしは、頭を指差しながら言ってやった。
男の子は、切れ長の目でにらんでくる。
『おめぇ…さっきから生意気な…』
あたしと同じように尻もちをついていた男の子は立ち上がる。