俺様甘甘王子様

ミヤビノ、エガオ







 『一緒に帰るだけにしてよねッ!』




 廊下から顔を出して、彼女は言った。



 
 ドキッ



 …初めて見た。


 雅の笑顔を。





 
 俺は、近づいて頭をクシャツとなでた。



 
 「ちょっと、やめてよ!」


 『行くぞ…おチビな雅チャン?』


 「チビじゃナぃわよッ!」




 プンスカ怒ってるくせに、雅は俺の後ろについてきた。






 俺…雅をおとすって言ってたけど…



 自分ばっか、雅に溺れてしまう。











 
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