俺様甘甘王子様
どーすんだ、俺。
まずは、行動あるのみ!
と思って、さりげなく雅の手をつかんだ。
『何するの?』
「手繋ぐの♪」
『離しなさいよ。俺様菌がうつる』
…コイツ、俺を菌呼ばわりしたな。
すげぇ女。
いつのまにか、手と手は離れていた。
「雅」
『…何よ』
「あれ?名前ダメって言わなかったっけ?」
『ま…いんじゃなぃ?』
俺と目をそらした、雅。
プイっとあっちを向いてしまった。
でも、俺には見えた。