俺様甘甘王子様







 『…雅?』


 「ぇ…?」

 
 『何ボーッとしてんだ?』


 「べ、別に!」




 何思い出してんだろう。





 …お父さん…お母さん。

 
 






 『じゃ、また明日な♪』


 「ぁ…」




 背中を向けた、彼のブレザーをつかんだ。



 『ん?』




 優しい表情をして、振り向いた。



 
 
 行かないで。


 一瞬、神城が…お父さんに見えた。








 
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