俺様甘甘王子様







 あたしを、置いてくお父さんの背中に。





 『雅、どした?』


 「なんでもナぃ…」




 お父さん。


 お父さん。


 お父さん。







 ドコに行っちゃったの?






 お母さん…今でも泣いてるの?

 
 天国でも、泣いてるの?






 『俺がいなくなるからって、そんな顔すんナよ!』



 
 ポンッっと温かい手があたしの頭にのっかる。



 
 『明日、会えんじゃん?』


 「ぅん…」




 




 
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