俺様甘甘王子様
コウモンデ、サイカイ
「寒ッ…」
文化祭も後片付けも終わって、みんなは打ち上げをしようとしている。
無論。
あたしのクラスも打ち上げがある。
でも、あたしは校門で龍のコトを待っていた。
10月なのに、もう肌寒い。
マフラーとかしてくればよかった。
なんて今頃後悔。
『みーやびッ!』
「ぅわッ!」
後ろから押された。
犯人は、龍。
「龍ッ!!」
あたしは、怒った顔で龍を見た。
でも、なぜか龍はものすごくうれしそうな顔をしていた。