俺様甘甘王子様






 確認するように、もう1度見る。





 やっぱり……


 
 やっぱり。


 
 間違いない。





 「お父さん………」


 『え?』




 龍なんて、いないと思ってしまうくらい…


 あたしの頭は真っ白になった。




 お父さんだ。

 あたしを置いて行った…お父さん。




 
 !!



 こっちに来る。



 
 「龍ッ」


 
 あたしは、龍の後ろに隠れた。

 
 でも、意味がなかったんだ。






 
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