俺様甘甘王子様






 『雅?!雅なのか?!』



 そう言って、近づいてきたのは…お父さん。


 アタシのお父さんだった。



 
 『雅…雅…』



 あたしの名前を何度も何度も、呼び続ける。



 でも、あたしは龍の後ろに隠れたまま。



 
 「…」


 黙って、知らん顔をする。



 『雅…顔見せてくれないか?』


 

 
 やだ。


 やだ。


 やだ。





 
 いやだ。






 
 
 お父さん………


 










 
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