俺様甘甘王子様




 
 彼氏?


 彼氏なのか?




 俺。




 どーなんだ?





 「えっと…まだです」


 『君の名前は?』


 「神城龍です」


 『龍君、雅は学校ではどんな子だ?』


 「元気で、明るくて、友達思いで…やさしい子です」


 『そうか、よかった』




 そう言って、雅の父親は俺に笑顔を向けた。






 「雅の親父さん…」


 『なんだい?』


 「雅は俺が守ります…心配しないでください」


 『あぁ…君なら大丈夫かもしれないね。
  わがままだけど、許してくれるかな?』


 「俺は、雅のわがままなトコとか強がってるトコとか
  が、好きなんです」


 『そう言ってくれると、ありがたいよ』













 
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