俺様甘甘王子様







 『あははははッ!
  雅がおもしろいッ!』



 バンバンッ


 机を叩いて笑ってるのは、あさみん。



 「あさみん???」



 あたしは、目を見開いてあさみんを見た。




 あさみんは今でも笑ってる。


 

 『雅のあせり顔、久々に見た!
  あははははッ!』


 「もぉ!あさみんッッ!!」




 あたしはプゥッと頬をふくらませた。




 
 「あさみんのバカァ!」


 『ごめんごめん、雅』


 
 深呼吸をして、息を整えるあさみん。

 やっと笑いが収まったらしい。



 
 『雅、古文の教科書』


 「はッ?いやよ」


 『はぁッ!貸せよッッ!!』


 「忘れるあんたが悪いんじゃない?」










 
< 253 / 506 >

この作品をシェア

pagetop