俺様甘甘王子様
『あははははッ!
雅がおもしろいッ!』
バンバンッ
机を叩いて笑ってるのは、あさみん。
「あさみん???」
あたしは、目を見開いてあさみんを見た。
あさみんは今でも笑ってる。
『雅のあせり顔、久々に見た!
あははははッ!』
「もぉ!あさみんッッ!!」
あたしはプゥッと頬をふくらませた。
「あさみんのバカァ!」
『ごめんごめん、雅』
深呼吸をして、息を整えるあさみん。
やっと笑いが収まったらしい。
『雅、古文の教科書』
「はッ?いやよ」
『はぁッ!貸せよッッ!!』
「忘れるあんたが悪いんじゃない?」