俺様甘甘王子様


あたしは、心の中で軽いツッコミを入れていた。


『みやチャン!あさみぃ!』

『あ、小倉チャン』


そんなトキ、あたしたちのトコに走ってやってきた、あんこチャン。


「どったの?」

『王子がいた☆』

「王子?」


――王子?

なんているわけないでしょーが。あんこチャン…頭大丈夫?幻覚でしょ?
もしかして、あんこチャン…ちっちゃなオジサン見たことあるっしょ?

あたしは、あんこチャンを見ながらこう思ってた。


『王子!?って…神城君!?』

『そーそー!さっすが、あさみぃ☆』

「神城?」


あさみんまで…ちっちゃなオジサ…じゃなくて王子を?


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