俺様甘甘王子様
抑えきれなくて…
すごく…
泣きたい気持ちになる。
そして、あたしは…
あさみんに抱きついてしまう。
『ぅわッ!』
「あさみん!!あさみん、あさみん、あさみん!!」
何度読んでも、気が済まない。
だから、ずっと呼ぶ。
『雅?』
「あさみん…ごめんね。ごめんね」
『もういいよ』
謝っても、…あさみんを傷つけてしまったことには変わりはない。
自分はバカだとつくづく思う。
「片岡先輩殴って、ごめんね?
何も知らなくて…
何もできなくて…
ごめんね?」
『もう…いいんだよ』
「え?」
『それに、言わなかった私も悪い』
「でも」
『だから、お相子だね?』
「あさみん…ぅ~!!
スキ~!!!大好きィィィ~ッ!!」