俺様甘甘王子様
そのまま2人は、飾り付けを始めた。
残ったのは、あたしと龍。
「…龍?」
あたしはゆっくりと口を開いた。
『ぁあ?』
「ありがとね」
『えッ?!何がだよ?!』
あたしもわからなかった。
自然と出た言葉だった。
急に恥ずかしくなって…
顔が赤くなっていく。
『おい』
「なんでもないわよ!
今の取り消し!!!!」
『顔赤いぞ?』
「うっさぃわね!!!」
『俺等は、あっち行くか』
「ぇ…」
そう言って、
龍はためらいもなく
あたしの手を引っ張った。