俺様甘甘王子様







 
 「おかぁさぁ~ん!!!!」

 
 朝早く、

 廊下をものすごい速さで走るあたし。


 
 あるものを持って、ひたすら走るんだ。




 『どうしたの?雅ちゃん』

 
 
 朝御飯の支度をしているお母さんは

 やさしく問いかけてきた。


 
 「これ!!これ!!!」



 あたしは、お母さんにあるものを見せつける。



 
 ソレは…

 大きなクマのぬいぐるみ。


 
 ものすごく大きな。




 『わぁ!!すごい!!
  きっと、雅ちゃんがいい子だから特別ね』


 「うん!!!!」



 あたしは大きなクマのぬいぐるみを

 抱いてにっこりと笑った。








 
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