俺様甘甘王子様






 「…」


 あたしは無言であんこチャンを見た。



 あんこチャンは、難しい顔をした後

 ポンと手をたたいた。


 何かひらめいたのだろうか?


 
 『あるよ!!!
  ドレス!!!』

 「『へ?』」


 あんこチャンの発言に

 あたしとあさみんは声をあげた。



 ドレスがどこにあるってユーのよ!!!


 「あんこチャン?」

 『大丈夫だよ!!!』


 
 そう言って、あんこチャンは

 あたしとあさみんの手を引っ張って

 走り出した。




 どこに行くのかもわからないあたしは

 あせっていた。









 
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