俺様甘甘王子様





 『大和先輩…』


 あさみんは

 小さな声で彼の名前を呼ぶ。


 
 『乾杯』


 片岡先輩は

 自分の持っているグラスを

 あさみんのグラスに

 カチンと音を立ててあてる。



 『先輩、お久しぶりですね』

 『そーだね』

 『女グセの悪さ
  治りましたか?』

 『たぶん、』


 ハハッと、困ったような笑いをした。


 『そーですか』

 
 あさみんは、やさしい笑顔をした。


 
 




 
< 348 / 506 >

この作品をシェア

pagetop