俺様甘甘王子様






 
 『愛紗美ちゃんは?』

 『なんですか?』

 『彼氏は出来た?』

 『何いってるんですか!?』

 『いやぁ…』


 『いませんよ
  でも…いつか見つけます!
  先輩よりももっといい人を♪』

 『ハハ、頑張れよ。じゃな』



 片岡先輩はあさみんの
 
 頭をそっとなでた。


 あさみんの顔は

 ほんのり赤みを増す。


 
 そして彼は

 行ってしまった。



 
 
 あさみんは…

 ずっと

 片岡先輩の背中を見続けていた。


 
 何を思っているのだろう。

 あたしはただただそう思っていた。









 
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